本の虫の、脳みそ

28歳、猫と暮らし、本を読みます。

20210313 / 森

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土曜日を、思い出した。そうだった、日曜日ほどの焦燥感のない休みの日とは、収穫がない無為な日になることが、昔から多かったのだ。

 

 

朝、起きて。昼、『蒼氓』を読み終わった。いい本だった。石川や、太宰らの時代の文学を思った。素晴らしい時代だったのでは。

 

夕、寝た。夜、起き、深海やエレベーター、廃墟や心霊の動画を観る。無駄をした。

 

 

『ソローニュの森』を読み始める。気になっていた、「シリーズ ケアをひらく」からの1冊。

 

"本シリーズでは、「科学性」「専門性」「主体性」といったことばだけでは語りきれない地点から、≪ケア≫の世界を探ります。"

 

素敵なコンセプトだと思う。私は本当に今、記号的な世の中に倦んでいて、自分にも倦んでいて、ことばを与えられない苦しみや哀しみのなかでも、懸命に生きる人の姿を見れば少しは救われるかと考えている。から、こうした本を手に取るのかも知れない。狡いかなと思う。

 

 

頭が痛くなってきた、寝る。

 


おわり。