本の虫の、脳みそ

28歳、猫と暮らし、本を読みます。

20210318 / 蝿

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「明日の私がブチ切れたっていい」と酔いどれた昨日だったが、今日の私の機嫌はすこぶるよかった。二日酔いにはならなかった。よく考えると、あれだけの量でなるわけがなかった。酔いやすくなったおかげで飲酒量がセーブでき、翌日も快適に過ごせるのなら、それは人類としての進化と讃えてもよかった。私は進化した。

 

 

昨日とバランスをとるように、一日中、家でする細々したことをして、おとなしかった。

 

新潮の創る人リレーコラムを読んで、作家といっても日常の送り方に、われわれパンピーとそう差は無いんだと思わされる。当たり前といえば当たり前だけど。そうすると、100年くらいまえの文学の時代は、文豪たちかなり気合を入れて「文豪」をやってたんかな、と思う。

 

 

YouTubeで、ハイサイ探偵団という人たちの、孤独死現場の清掃作業の動画を観た。仕事の都合で画像を見たことは多いが、モザイクなしで、しかも動画で見ることは、初めてだった。私たちは死を忌み嫌い、遠ざけてきた。文明の発達は、死を遠ざけることとも言えた。

 

体液は想像よりも人形(ヒトガタ)を保つようだった。と、信じられないくらいの蠅の死骸。人の亡骸に卵を産み、育ち、人の亡骸が形をなくすとともに飢えて死んだのか。1度の視界で目にする量の最大値、蠅を見たと思う。

 

特殊清掃業者さんの話す色々が、悲しく、また驚きだった。動画の現場では費用をおさえたいとの遺族の希望で、床板の枠組み?までは撤去されなかった。コーティング剤を施し、そのうえからまた新しい床板が張られた。軒下に薄く残った体液の跡も、床板で閉じられ見えなくなった。

 

 

そんなこんなで、読書をしたり焼きそばを食べたりして、今。同時進行させてる本をまた読み進め、寝ると思う。

 

 

おわり。